一眼レフとの出会い①(PENTAX SPOTMATIC)
まずはこのブログを始めるにあたって、自分の一眼レフとの出会いを振り返ってみることにする。
まあ人様にはどうでもいい話だが、まずは自己紹介の意味合いと時代感の共有ということで。
記憶は定かではないが中学二年生位の時に、親戚の伯父から「これをしばらく使ってみなさい。」と突然一眼レフを手渡されたことが始まりだ。
その伯父は、バイク、釣り、カメラ、時計などのギア類に対するこだわりが非常に強くて、完全に趣味に没頭した自由人だった。
伯父には子供がいなかったこともあり、次々といろんなものを持ってきてはその使い方を甥っ子である自分に教授してくれた。
すでにその一眼レフの前にはコダック社のポケットカメラ(型番失念)や、またコーヒーサイホンを買ってきては「これを使え」の前例があったんだ。
だからその時の「これを使え」もさして驚かなかった。
今思えばその一眼レフこそ、当時世界的なベストセラーだったペンタックスSPORTMATIC+タクマー55ミリであった。
それはもちろん露出計は内蔵されてはいたんだがマニュアルのみの設定。
レンズの絞りリングとボディのシャッタースピードダイヤルをチョイスして、結果はファインダー内の露出計(プラスとマイナスの間を針が行ったり来たりするだけ)を確認して撮るというものだった。
今から考えれば、始めにマニュアル操作から一眼レフにいそしんだことで、空間の絶対的な光量というものの感覚をつかむことができたんだと思う。
また、そのカメラの質感、特にレンズであるタクマーのアルミ削り出しの冷たい触感が自分の記憶とともにレンズ品質の基準となってしまった。
今では、工業用プラスティックが多用されたモデルを所有したときは今一つ満足感が得られないようになってしまった。
当時撮るものと言えば子供だからか必然的に「鉄」。
近所の幼なじみのTとよく上野や東京にブルートレインを撮りに行っていたものである。
今押入れを探してもそんなネガやプリントしか残ってないので、きっとそれしか撮っていなかったのだろう。
つづく…
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