嗚呼、フィルム沼の縁に立つ…
昨今のフィルムカメラブーム。
Twitterを開くと、日々若者たちが情緒的なフィルム写真をお披露目している。
このブログの開設時にも書いたが、自分は中学生のころにフィルム一眼と出会い、趣味の一つとしてきた。
しかし、自分の写真技術の向上を置き去りにして、カメラという工業製品の技術は日進月歩を果たしている。
マニュアルフォーカスからオートフォーカスへ。
フィルムからCCD(CMOS)のデジタルへ。
ペンタプリズムからミラーレスへという具合である。
子供のころは眼を見開き、窒息しそうなほどに息を止めてピントを合わせていたのだが、ミラーレスだと指先一本で狂いもなく合ってしまうのだ。
多分、「ここ」なんだな。
フィルムを選び、フィルターを変え、露出を決定し、ピントを合わせ、シャッターを切る。
この一連の面倒な手間(ストーリー)が写真に対する思いを高ぶらせ、現像が上がった袋からプリントを取り出すときのワクワク感につながるんだと思う。
フィルムカメラはこんな麻薬のようなものだから、再びそれを手にしたときは、きっと防湿庫からそれがあふれる事態になるとことは容易に予測できていた。
だから封印していたのに…
【沼への一歩目】PENTAX Z-50P
モデルナワクチン接種翌日の朝、その思いはむくむくと抑えきれなくなった。
今年の夏から、PENTAXの機械式一眼レフをまた始めたいという気持ちが芽生えていた。
PENTAXの「3K」って、KX、MX、LXだったんだなどといらぬ毒情報がネットを通じて脳内に入り始めていた。
ほ、欲しい…
うん、今日はワクチン接種の翌日だけど、もう熱は下がったよ!
病は気からとはよく言ったもので、微熱をものともせず、気が付けばハードオフのジャンクコーナーの前に立っていた(笑)
ジャーン、Z-50P!(レンズは既に所有のKマウントです)
機械式は無かったけど、税込500円だもん、救出していいよね?
ジャンクでしたが、美品でした。
電源を入れてファインダーを覗くと、液晶表示部がにじんでいたのでジャンク扱いになったのでしょう。
当日は空シャッターで満足していましたが、翌日にはフィルムを装填し、週末には青梅写ん歩に帯同させました。
【沼への二歩目】Canon EOS630
沼というものは恐ろしい。
一歩目を踏み込むと、必ず二歩目にはまる。
9月は週末ごとに天気が悪い。
こんな時は、ハードオフ巡礼だ(笑)
Canon EOS630+35-80mmレンズ、税込1,480円。
外装左下に傷があるが、それを除けば綺麗である。
以前所有していた、初代EOS kissの前のモデルらしい。
さすがCanon、フォーカスはZ-50Pより静かで速いかも。
しかし、ズームが35mm始まりはちょっと使いづらいかなあ。
Kマウントレンズはそれなりに持っているんだけど、フルサイズフォーマットのEFマウントレンズ標準ズームは他に持って無いしなあ…
【沼への三歩目】SIGMA 28-80mmF3.5-5.6ⅡMACRO
では、今後のCanonミラーレス機導入にむけて、Lレンズとかの標準ズーム行っちゃいますか!
いや待てよ、ミラーレス機導入はまだSONYのαシステムのとも決めかねているわけだし…
ということで、ハードオフですね(笑)
SIGMA 28-80mmF3.5-5.6ⅡMACRO、税込980円です。
正直なんでジャンクなのかは解りません。外装は手入れしたら綺麗になりましたし、光学系も細かなチリだけです。
しかも、テレ側でハーフマクロいけちゃうじゃないですか!
こいつでしばらくは楽しめそうです。
フィルムは高いんだよな…
そう、フィルムカメラって、ジャンクを漁っている限りは安いんですよね。
しかし、フィルムが高い、高すぎる。
フィルム+現像+データ化のコストを1ショットあたりで割り返すと、60~80円程度でしょうか。
う~ん…
今のところ、ジャンクカメラの程度を探っている状態なので、一番コスパのいいコダックのColorPlusで十分すね。
沼の底には何がある?
既にデジタルカメラシステム群で80リットルの防湿庫は満員御礼なので、上記2台はプラスティック製の防湿ケースにあふれ出ています。
この先、フィルムカメラの沼には底があるんだろうか…
少なくとも今は、
PENTAX SP、KX、MX、LXに加えて、SuperAやMZ-3、5、istあたりにも興味がある。
Canonも以前所有していたA1も買い戻したいし、F1や、kissのⅢ以降にも興味がある。
もっと心配なのは、自分の探求心の矛先がこの2社だけにとどまっていればいいのだが。
嗚呼、フィルム沼の縁に立つ…
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