【撮影記vol.15】養老渓谷トレッキング~渓谷と紅葉のコラボ~
この季節は南下する紅葉前線を見ながら行き先を考えることになります。
今年の紅葉撮影では、群馬の赤城山は時期より遅すぎて、神奈川の生田緑地は早過ぎてと、残念ながら時期を微妙に外していました。
ならば三度目の正直とばかりにと、今週は千葉の養老渓谷に行ってみました。
今回の同伴は写真友達ではなくて、山仲間。
撮影ポイントで待たせてしまっても申し訳ないので、サッと取り出してサッと撮れる、ボディはSONYα6000、レンズはSELP1650の一本勝負です。
いつもの登山スタイルですね。
まずは粟又の滝エリアへ
上にリンクを貼った養老渓谷観光協会の地図を見ていただければ解りますが、一口に養老渓谷と言ってもいくつかのエリアに別れます。
まずは一番ドン付きの有名な粟又の滝エリアへ。
粟又の滝は別名養老の滝で有名ですが、居酒屋の「養老乃瀧」を思い出してしまうのは自分だけではないはず(笑)
訪れた日は月曜日であったが、右を見ても左を見ても人人人…
駐車場もほぼ満車で簡易トイレも設置され並んでいました。
前日の日曜日だと、多分カオス状態だったんでしょうな。
少し先の駐車場に停めて、粟又の滝の少し上流で川岸に下り立ちます。
深い渓谷に爽やかな午前の光がさす…
明るい山や公園の紅葉とは一味違う深みのあるコントラスト。
いつもとは異なる予感を抱きながら、いったん川岸の高みを巻きしばらく歩くと、今度は粟又の滝の正面に下り立ちます。
オーッ、ワンダフォー♪
多くの観光客が思い思いにスマホを向けたり、多くのカメラマンが三脚立てて「作品」を狙っています。
自分は特に三脚を持ってはこなかったのですが、滝の流れを表現したくてスローシャッターを手持ちで挑戦。
セルフタイマーをセットし、脇を閉めて全集中!
1/8秒でなんとか撮れました。
その後、少し下流までお散歩。
途中で滝を振り返ると、多くの観光客が行きかう渡渉ポイントが、ビートルズの「アビイ・ロード」のジャケットに見えて、思わずパチリ。
人の往来をサイドから狙う構図、好きなんです。
食後は弘文洞エリアへ
養老渓谷の下流方面に移動し、駐車場で焼き芋を食ってマッタリしていた時です。
地元のオバサマが、その先のトンネルを抜けた先の紅葉が綺麗だから是非見に行けと。
簡単な行き方を教わりてくてく歩くと、そこには不思議な光景が。
何故だ?トンネルの出口が上下2段になっているではないか!
ここは、向山トンネルと言って、もともとは素掘りのトンネルが上の出口につながっていたそうです。
後に、その先の道への接続を考えて、下段のトンネルが掘られたんだとか。
そばを歩いていたカップルの女の子が、「さすが千葉、穴の形までピーナツだね。」と(笑)
トンネルを抜けると、粟又エリアとはえらい違い。
こちらは観光客も少なく、静かです。
渓流の流れも緩やかで、紅葉も負けていません。
少し先まで行くと、弘文洞という絶景ポイントがあります。
この景勝は、川の直線化を行った際に造られたトンネルであったが、1979年に上部が崩落し、現在の姿となったとのことです。
ちょうどその隙間から日が差してきて、幻想的です。
この養老エリア、ハート形に陽が差す濃溝の滝や、チバニアンと呼ばれる時代の地磁気逆転期地層など、まだまだ見どころがありますね。
是非また行ってみたいです。
では。
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